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NEXTトレンドフード「豆腐干」って、どんな食べ物!?
高たんぱく&低糖質な食材として、2021年ごろから注目を集めている豆腐干(とうふかん)。豆腐を脱水・圧縮して細く切った中国・台湾の伝統食材で、中華麺やパスタの代替え食品として、健康やダイエットに関心の高い方の間で話題になりつつあります。
今回は、“NEXTオートミール”との呼び声も高いヘルシーフード、豆腐干についてご紹介。さらに、台湾の夜市をコンセプトにした京都の飲食店「熱烈観光夜市」に、お店で提供されている豆腐干メニューについてお話を伺いました。
大豆を使った代替え食品が次々と登場!
近年、豆腐干をはじめとする「大豆を使った代替え食品」が次々と登場としていますが、人気の理由は大きく分けて2つあると考えられます。
・大豆由来のプロテインが見直されている
ひとつは、たんぱく質=プロテイン摂取の重要性が見直されていること。人間の体 のうち約70%は水分でできていますが、次に多いのは約16%となるたんぱく質です。臓器・筋肉・骨・皮膚・髪・爪などの主成分はたんぱく質であり、美と健康を保つために欠かせない栄養素なのです。中でも大豆由来のソイプロテインは、牛乳由来のホエイプロテインと比べて脂質が控えめで満腹感も続きやすいこともあって、ダイエット向きと言われています。
かつてプロテインは、アスリートや激しい筋トレを行う方の飲み物というイメージがありました。しかし近年はボディメイクに関心のある女性からのニーズが高まる他、新型コロナ禍における宅トレ(自宅トレーニング)ブームも相まって、コンビニエンスストアでも手軽にプロテイン摂取できる食品が買えるようになりました。
・グルテンフリー&低カロリーな食材が求められている
もうひとつの理由は、健康やダイエットに関心の高い方の間で小麦を使わない低カロリーな麺類が求められているから。小麦を控えるグルテンフリーな食生活を実践する場合、一般的なラーメンやパスタが食べられなくなってしまいますが、大豆由来の麺であれば選択肢に加えることが可能になります。
さらには、ここ数年で大豆ミートが一気に普及した他、おからクッキーや豆乳からできたチーズなどもスーパーで買えるようになり、大豆を使った代替え食品は私たちにとってとても身近なものになりました。
中華麺やパスタの代替え食品になる豆腐干
大豆から作られる豆腐干(とうふかん)とは、いったいどのような食材なのでしょうか。
豆腐干は硬めの豆腐を圧縮・脱水させた加工品。中国や台湾では定番食材として昔から食べられていて、前菜や煮物、炒め物などに使われています。豆腐干を薄く細く切って麺状にしたものは、豆腐干絲(とうふかんす)・豆腐麺とも呼ばれています。
日本の一般的なスーパーでの取り扱いはまだ少ないですが、輸入食材を多く扱うスーパーやインターネット通販サイトでは購入が可能です。日本では冷凍された状態で販売されているため、解凍後サッと塩茹でしてから調理します。
豆腐干の味は?どんな食感?
食感や味としては、豆腐を凍らせて作った日本の伝統食材「高野豆腐」のようなスポンジ感はなく、しっかりした弾力とコシがあります。味はとても淡泊でクセはなく、大豆の香りも殆ど感じません。表面には木綿豆腐のような細かい凹凸があるため、ソースやスープ類が絡みやすくなっています。
豆腐干の調理方法とアレンジ
輸入食材店で冷凍の豆腐干(豆腐麺)を見つけた筆者は、早速自分で調理してみることに。凍ったまま1/4にカットして1つを解凍し、塩をひとつまみ入れた湯で数分茹でます。しっかり湯切りしてから野菜や豚肉、シーフードと炒め、塩コショウとオイスターソースで味付けし、中華風焼きそばにしました。一般的な中華麺よりはあっさり目でしたが、独特のコシと弾力があって食べ応えがあり、とても美味しくできました。
別の日はトマトソースをかけてパスタ風にアレンジしたところ、麺にソースがしっかり絡み、こちらも美味しくいただけました。ただ、ツルツル食感がないからか「パスタとはあくまで別の食べ物だな」という印象は残りました。
ダイエット食品としても人気のコンニャク麺と比較するならば、味はどちらも非常に淡泊なのですが、豆腐干は合わせるソースが絡みやすく、食べ応えや満足感もあるのが良いと感じました。加えて、カロリー制限をしながら美や健康に欠かせないたんぱく質が豊富な食材であるのも嬉しいポイントです。
現地では豆腐干をどのように食べているのか
このように、日本では麺類の代替え食品として話題になっている豆腐干ですが、中国や台湾などの現地ではどのように食べられているのでしょうか。台湾の夜市をコンセプトとし、アジア8エリアの料理が楽しめる京都の飲食店「熱烈観光夜市」にお話を聞きました。
熱烈観光夜市(ネツレツカンコウヨイチ)
海外旅行に行きづらい今、”アジアの屋台街に行った気分を味わいたい!”をコンセプトに誕生。まるでアジアの夜市へ来たような雰囲気を体験できます。
住所 京都府京都市下京区綾材木町207-1
電話 075-708-2358
営業時間 平日、16:00-23:30 / 土・日・祝、15:00-23:30
定休日 なし
※新型コロナウイルス感染拡大等により、営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。ご来店時は事前にInstagramでご確認ください。
「当店では麺などの主食としてではなく、お酒のアテとしてお召し上がりいただく『豆腐麺の和え物』としてお出ししています。調理法は、豆腐麺をサッと茹で、ピーマン・もやしと一緒に黒酢ベースのピリ辛酸辣(サンラー)ダレで和えるといった、とてもシンプルなものです」
「現地では、レストランで食事をして夜市(ナイトマーケット)でお酒を楽しむ文化があるのですが、当店でも麺類ではなく冷菜の一品としてメニューに載せています。レシピを開発しているのが中国出身者なのですが、かつて自分がよく食べていた味を『お酒が進むように』と、ピリ辛風味にアレンジしています」
食べてみると一口目は黒酢らしいコクのある酸味が、後からしっかりした辛味が感じられ、まさにビールが進む味。野菜のシャキシャキ感と、豆腐麺独特のしっかりした歯ごたえが楽しく、お箸が止まらなくなる一皿です。
低カロリーで低糖質、さらには高たんぱくと、身体に嬉しいポイントがいっぱいの豆腐干。ダイエットが気になるけれど厳しい食事制限はしたくないという方は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
ヤンマーマルシェではグルテンフリーを実現するオリジナル食材「ライスジュレ」を販売しています。米粉と合わせてパンやお菓子にしたり、野菜と混ぜてスープにしたりと使い方は無限大!本サイトではグルテンフリーのレシピも多数ご紹介していますので、是非活用くださいね。