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柑橘の香り漂う潮風を浴びて育つ、愛媛県岩城島の「レモンポーク」
風光明媚な瀬戸内の美しい海に浮かぶ小さな島・岩城島。ゆっくりとした時間が流れ、潮風が心地いいこの地で、レモンポークはのんびりと過ごしています。
「ストレスは与えませんが、ダラダラもさせません。我が子と同じように、毎日顔を見て、触れて、会話しながら育てています」と話すのは、レモンポークの生みの親・松浦農場の松浦史拓さん。農場で育つ2,000頭もの子豚たちは、人を見ると駆け寄ってくるほど、愛情いっぱいに大きくなっていきます。
レモンポークは、その名の通り、島の特産品であるレモンを食べて育ちます。飼料は、柑橘類(レモンやみかんなど)を加工して出た搾りかすと、パン粉やふすまなどを配合しており、岩城島でしかできないオリジナルブレンドです。
一般的な豚は、早く太らせるための餌を食べ6か月で出荷されますが、レモンポークは7か月。人が食べても害がないほど安心な地産地消の餌で、じっくり時間をかけて育てられています。
飼料を大切にしている松浦さんが、さらに重要だと考えているのは、赤ちゃん豚が飲むミルクのこと。母豚は1頭ずつ狭い場所に入れられ、歩くことはもちろん、身動きをとることすら難しい環境で飼育されていることがほとんどです。しかし松浦農場では、自由に歩くことができる時間をつくって母豚のストレスをなくし、健康的に育てています。そんな母豚からは、赤ちゃん豚が健康に育つための栄養がたっぷり入ったおいしいミルクがたくさん出るのです。
さらに、餌を食べる環境もこだわりのひとつ。かわいいお尻が並ぶ姿からも分かるように、豚は一列に並んで餌を食べています。これは、隣の仲間を見て触発され、競争しながらたくさん食べるようになるから。みんなでのびのびと暮らし、みんなで大きく育っていきます。
美しいほど全体にサシが入ったレモンポークの霜降り肉は、柔らかくジューシーな肉質。豊潤な旨みを感じる赤身と、甘みのある脂身がとろける絶妙なバランスで、2009年には食肉産業展銘柄コンテストで最優秀賞を受賞しています。